和楽器バンドやこの音とまれ!など、和楽器を使った音楽や漫画やアニメなど、少し前には考えられないほど、最近では和楽器の音や映像を目にする機会が増えてきています。
和楽器の種類は何であれ、生まれ育った日本という国の伝統的な文化の一つである和楽器に興味をもってもらえる機会が増えているということはとても素晴らしいことだなと思います。
そんな風に何らかのきっかけで和楽器に興味を持って頂いて、尺八を始めてみようと思ったとき、実際、何から始めていけばよいのかわからないかたが多いと思いますので、私なりに尺八の始め方を考察してみたいと思います。
何はともあれ、まずは体験してみましょう
せっかく興味を持ったなら難しいことは抜きにして、とにかく楽器を触れる機会を探してみましょう。
この時、できればお金もかからない方法をとるようにしましょう。
尺八に興味を持っているというだけでも、尺八をやっている私からするととてもありがたい存在であります。しかし、この段階では尺八という楽器があなたにとってどれほどの価値を持っているか、まだわからないはずです。
どんな世界でも入り口はとても大切です。
そして、どんな業界でも入り口には大抵の場合は初心者に優しい入り口がどこかに用意されているものです。
そういった入り口は、多くは無料または少額の出費で体験できるものです。
そんな中で、私が考える実際に楽器に触れてみる機会をいくつかご紹介したいと思います。
経験者に聞いてみる
周りに経験者の方がいれば話はとっても早いですね。
その方に相談してみましょう。
おじいちゃんが趣味で尺八をやっているのを見ていて、そこから興味を持ちました、という話はよく耳にします。
身近なところに尺八をやっている人がいれば、その方に聞くのが一番です。尺八でなくても、和楽器をやっている方であれば、尺八の先生などをご存知である可能性があるので、まずは相談されてみてはいかがでしょうか?
和楽器をやられている方の中でも、特にお筝か民謡、詩吟をやられている方だと尺八をやっている人を知っている可能性が高いかと思います。
近所の尺八教室を探す
尺八教室は意外と近所にいっぱいあるものです。
私も試しに近所の駅の名前と尺八というキーワードでgoogle検索をしてみたところ、駅前徒歩3分の場所に教室がありました。
教室にもよりますが、最初の体験では楽器を貸してくれたりすることがほとんどだと思います。
ちなみに、もし体験教室の直後や、始めてすぐに高額な(10万円以上するような)楽器の購入を半ば強制するような教室もあるかもしれません。
欲しくて買うのはもちろん構わないですが、そうでなければ初心者用のプラスチック製の尺八を購入することをおすすめします。
この初心者用の楽器については別途記事を書きたいと思います。
学校で探す
あなたがもし大学生であれば、大学に和楽器を扱うサークルがある可能性があります。
関東の主要な大学の多くはサークルがあるので、大学でサークルを探してみるのは非常にいい方法だと思います。
尺八だけを扱うサークルもありますし、お筝や地唄三味線と一緒のサークルもあります。詩吟や民謡の伴奏としての尺八をやっているサークルもあるでしょう。
どのようなサークルに入っていただいても、尺八という楽器に触れることはできますが、興味を持ったきっかけが、どのような演奏であったかによっては、少し自分のやりたいこととのギャップに戸惑うかもしれません。
ギターと一言で言っても、ジャズやロック、ポップスもあれば、弾き語りやクラッシック演奏もあるように、尺八にもジャンルがいろいろとあります。
自分が興味のある分野がはっきりしている場合は違う分野のサークルは避けても良いでしょう。
和楽器バンドのようなポップス演奏などがやりたいという場合は、どれから始めてもよいのですが、最初の練習はそれぞれの古典曲などを用いることになると思いますので、場合によっては面白くないかもしれません。少し我慢が必要です。
サークル・団体を探す
必ずあるとは言えませんが、多くの大学には和楽器関連のサークルなどがあり、それらのサークルを通じて尺八を始めることができる機会があります。
私も大学のサークルで尺八をはじめました。
他にも、それぞれの地域で活動されているサークルや団体がいっぱいあります。
それらの団体の中には初心者でも歓迎してくれるとこともあります。
いずれは楽器を購入するにしても、最初は貸してくれることもあるでしょう。
初心者の最初のうちは少しだけそのような団体やサークルのチカラを借りるのも良いと思います。
和楽器関連のイベントを探す
街を上げてのイベントや縁日、文化祭的な催し物などで和楽器の演奏が聞けるものがあります。
このようなイベントの前後に和楽器の体験コーナーなどが行われることもしばしばあります。
偶然でもいいです。少し興味があれば、少しだけ足を止めて、体験してみてください。
多くの場合、楽器をその場で貸してくれて、手取り足取り、楽器を始める最初の1ページを丁寧に教えてくれます。
このようなイベントで教えてくれる方々は、和楽器を広めたいと心から思っている事が多いので、優しく丁寧に、全力で最初の一歩の歩みを手助けしてくれると思います。
このような場では、最初の1ページしか触ることができないため、消化不良担ってしまうかもしれませんが、もっと触りたいと思えるなら、先に上げたような別の場所に自ら趣いて行ってはいかがでしょうか?
まとめ
いかがでしょうか?
和楽器を身近なところで見かけないことも多いと思いますが、クラリネットやトランペットだって、知っているしテレビで見かけることもあるけど、周りのどこに行けば始められるのかわからなかったりしますよね?
和楽器は特別なものではありません。実は、意識していないだけで、身近なところにあるのです。
難しい楽器だと思わずに、単なる音楽を演奏する手段の一つとして、気軽に始めてみてはいかがでしょうか?